NO28.継続こそ力
NO28.継続こそ力
継続は力なりとは、正しく療育現場にとって金言だと思います。常日頃から療育現場に身を置く者として最も大切であると考えております。
そして何より、お子様の可能性を信じ、私共の療育支援の成果を確信して頂き、日々の生活の中に私共の療育方法を取り入れ、来る日もくる日も真摯に取り組んだその先には、必ず進歩と成長というご褒美が待っております。
努力した者だけが得られる成長は、継続的療育支援を続けた者だけが到達する境地なのです。諦めずに黙々と信じて疑わず、取り組んだ結果得る事が出来るとご承知おき下さい。
お仕事の都合や、距離の問題で、毎日通所出来ない方も沢山おられますが、そのような方は皆、指導方法を理解し、次に来れるまでの間ご家庭で一生懸命取り組んだ上で、華々しい進歩という結果を獲得しているのです。
既出にもありますが、午前中は親子クラスがメインです。全て個別療育ですので、週3回から2回の方が主力ですが、正直2回よりも3回 、3回よりも4回通所されている方の進歩が高くなっております。
午後からのアフタークラスのお友達は、毎日通所されている方が主力ですので全員一様に進歩成長の度合いも高く、短期間にみるみる進歩しているのが現状です。既出の、年少や年長のお友達のほとんどが連日療育で、長時間のそれまでは考えられなかった程に進歩成長しております。
お勧めするのは、やはり連日療育です。できうる限り通所頂くと進歩の顕在化も早く目標にも早く到達できております。親子関係でどうしても互いに甘えが出るなど、指導の量も質も一定しません。
指導時間も大切で、朝したり、昼にしてみたり、夕方、或いは夕食後取り組んだりと指導開始時間が一定しないのもしないよりは良いのですが問題です。
本来は、極力週のイベントも少なくして、起床時間、朝食の時間、朝の取り組み、通所時間、昼食時間、昼の取り組み、降園時間、夕方の取り組み、夕食時間、お風呂の時間、就寝時間を一定に保つべきです。
日曜日だからと言って遅寝するのもよくありません。正しい生活リズも重要です。毎日規則正しく、これが一番重要です。大人のように、外食したり、外に出て行かなくても良いのです。規則正しい生活が基本とお考え下さい。
たまに英会話があるので…等と言われる方がおられますが、はっきり申しまして本末転倒です。言葉も怪しいのに英会話など言語道断です。(因みに海外の日本人幼稚園の園長をしていた経緯もあり、私は英語推進派で小学校の英語教諭の資格は福岡県でもいち早く取得しております。)言語は、日本語の基礎が出来上がってから行うべきで、単語量が少ない間は弊害にしかなりません。
運動はして頂いて良いのですが何を優先しなければならないかよく考えて頂きたいと思います。知能が高くなれば、運動能力もそれに従って向上し、その逆もありえるのですが、発達障がいの問題がある場合は、まず社会適応する必要性もありますので、静かに過ごす事が出来る力を養うためにも、言語指導が優先されます。
言語指導により社会ルール等がきちんとわかるようになってから、運動に取り組むべき、そうでなければ、怖い先生の時だけいう事をきくような悪癖をつけかねません。オリンピック選手を目指すわけではないのですから、言語能力が安定するまではあまりお勧め致しません。
情緒育成のために絵画指導も悪くはありませんが、善悪判断も曖昧な状態で、これまた本末転倒なお話です。珠算しかり多くのお稽古事は一旦お休み頂く方がベストです。言語習得の為に●●式を勉強していますと言われる方がおられるのですが、どのような先生がご指導されておられるかも問題となります。
ある●●式の先生が誤った療育指導や、その後の情報を保護者に与えて問題になったケースも少なくありません。きちんと専門の先生に支援して頂いてもバラつきが起こるのに、教育資格も、保育資格も、福祉経験もなく指導されている方も少なくなく、思いつきでは本質的な進歩と発展は難しいと思います。
短い期間に行うわけですので、本来重要な指導に専念するべきなのです。余分な指導はプラスになりにくいとご承知おき下さい。
これは、上記の記事通りイベントを制限し、一番必要な療育指導に重点を置いて頂く為です。本質的な問題を解決せずして、何を成すというのでしょうか????何も成樹出来ません。中途半端が一番だめです。多くの場合言語能力を獲得すれば解決出来る事が一杯あるのに、余分な事をしている暇は本来ないはずです。現状を分析し何をなすべきかよく理解頂きたいと思います。
いつも申し上げる事ですが、今は柔らかい粘土と同じで、今なら本来の姿に成長させる事が出来るのですが、それにも時間制限があります。学齢を重ねれば重ねる程、進歩させる事が困難になるのです。
私共の施設が小学校就学前に限定しているのも幼児期だから出来る事が一杯あるからです。現在年中のお友達であれば、残り14ヶ月しか私どもでは指導できません。現在年長のお友達の保護者の皆様から、小学校進学後も指導をとのお話も頂くのですが、小学校から高校生までお引き受けしなければならなくなってしまいます。
14ヶ月の年中の方を例に考えますと、長期のお休みなどもありますが、1ヶ月を4週と考えますと年間48周、14ヶ月で56週指導させて頂けることとなります。遠方で週1回通所される場合56回の支援となり、週3回来られると168回、毎日ですと280回来られる事となり、必然的に280回来られれば、圧倒的な、変化が得られると考えられないでしょうか?これは必然であり、自明の理なのです。
逆に数か月1年と指導を頂いても進歩がないのは、その子の能力に対して支援している療育方法が合っていないかもしれないとお考え頂く必要性があります。
現在このHPの記事として取り上げているのは、昨年の平成25年10月中旬からの成果報告ですが、劇的な進歩と成長が認められる子ども達は、連日個別療育で、10月、11月、12月、1月の間の50日間程度で獲得した能力です。
50日でも劇的に進歩し、年長児は全員普通学級へ進学可能な状態となっています。年少のお友達も認定がはずれるのではと保護者の皆様も感じておられる程に成長しているのです。これらのお友達は、余分なイベントを排除し、朝早く起き、朝の取り組みを行って、園に向かい、降園後、コンパスでそれぞれ様々な課題に取り組み、夕方決まった時間に夕食を頂き、絵本を読んだり、日記を書くなどし、早い時間に就寝する生活を送って頂いております。
余分なイベントはありません。言語遅滞、AD/HD、自閉症であっても逸れらを払拭する力を育みことが出来たのです。短期間んでここまで効果が出ているのは連日療育の上に保護者の取り組みも毎日真剣だからです。
人任せではないのです。意味を知り、正しい価値観を獲得すれば、お友達と話せなかった子どもが、仲良く触れ合うことが出来るのです。ー衝動行動を抑えて、静かに待つことが出来るのです。上手くコミュニケーションすることが出来るのです。
ですから、仕事や距離の問題で毎日来れない方には、今どのように取り組むべきか、どのように接するべきか、どう褒めるべきか、毎回指導の度にお伝えしているのです。宿題もお願いしているのです。一週間ほったらかしで成長するわけありません。しないよりはマシですが大きな進歩は望めません。他力本願では無理です。
あと、今までいくら取り組んでも無駄だった支援に関しては考え直す必要性があります。休止し、私達と一緒に目一杯取り組むべきです。過ちはさっさと改めるべきであると思います。何故無駄な時間を使っているのか、私にはわかりません。
施設により支援の仕方も、先生のスタンスや、接し方もバラバラです。声掛けも休憩時間も、課題に対しての取り組み方も私たちとは違い混乱させるだけで、一定の能力を獲得するまでは、私達の支援方法に絞るべきです。
今回も連日療育の子供達は10日間お休みを頂きましたが、後退したお友達はおられませんでしたが、親子クラスで、更に2週間間があいたお友達は残念ながら後退が見られる方もおられました。
多くの場合は、三歳児検診あたりでの発見ですから、長くて3年の支援期間しかありません。基本的には送迎しておりますので、幼稚園や保育園の指導を通し、送迎を活用して連日療育に取り組んで頂くのが一番と考えます。集中して取り組み、一早く進歩と成長を獲得し、連日から徐々に回数を減らし、最後は認定取り消し、手帳返上して頂くようお取り組み下さることが本来の目的です。
週1回しか通所出来ない方は、来れない日々をどう過ごすか、どのようにお子様と向き合い支援するかが大命題です。余分なものを排除し、厳選して臨んで下さい。あれもこれも手を出すのはやめて下さい。そしてしっかりとお子様が成長した様子を想像しそれに向かって努力して下さい。余分な物は必要ないのです。
継続は力です。継続こそお子様の能力を開花させる最大のアイテムであるとご承知おき下さい。
何が余分で何が必要かわからない場合は、093-475-0449までお問い合わせ下さい。