NO.328 出張療育報告

NO.328 2語文でもらい泣き…
【自閉】 【LD】 【多動】 【注意欠陥】

4月は、熊本地震が起こる前まで、第2週、第3週と各COMPASSを巡回しておりました。

2回目の本震が起きた当日、最終地のCOMPASS岡山で関西圏から通所されているお友達とお母様に久しぶりにお会いする事が出来ました。

以下の写真はスタッフがお友達専用に手作りした2語文作りの為の指導ツールです。


お友達は金曜日、土曜日と1泊2日で療育に参加されていたのですが、上記のカードを見せて、最初に作った文章は…


それを見た、お母様も、関わっていた指導者もみん感動し、嬉しさのあまり皆涙したそうです。

療育に携わる中で、どの子もすくすくと成長してくれれば嬉しいですが、スムースに課題をクリアーしている時もあれば、はたと成長が止まってしまっているように感じる時もあります。

スムースな時と、どうしても比べてしまい、焦りと、不安から不機嫌になったりしてしまいがちなのですが、成長が目に見えているときばかりではなく、内在し熟成を待たねばならない時もあるのが実情です。

関西からのお友達もここ数カ月、思うように成長がみられず悩んでおられたようだったのですが、この一件で心機一転されたようで、私達も安堵し、お見送りする事が出来ました。

斜め45度に成長していけば嬉しいのですが、熟成期間つまり、頭の中で、整理整頓し反芻しながら自分の力に変えていく時期も大切な要件となります。

常々、焦らず、諦めず、あてにせずと申し上げておりますが、どうしても焦ってしまうのが親心です。

成長が止まったように見えて、実はその準備をしている期間もあり、継続して指導する事により突如何等かの契機で成長が現認出来るようになられます。

言語の問題など、言えそうで、言えない、いくら練習しても出来ないと悩まれておられるご父兄も多いと思います。

でもどうぞ、お子様の力を信じてあげて下さい。

今日は駄目でも、明日、継続さえしていれば1週間後に、あるいは1カ月後に、ともすれば3ヶ月後に突如話し始めるという事も少なくないのです。

今回はその好例のように感じ、成果報告としてお知らせさせて頂きました。

大切なお子様の成長は、だれが何と言おうとも、お母さんが信じ、貫き通す事で成果がえられます。

よく私は、「お母さんが信じなくて、誰が〇〇さんの成長を信じるのですか?」とお話する事がございます。

誰が何と言っても、信じてあげて下さい。
指導し続けていれば、刺激を与え続けていれば、必ず成長の芽が伸び始める事をお伝えしたいと思います。

諦めて、指導をやめた段階で、成長の芽は枯れてしまうのです。何があっても、どうぞ信じてあげて下さい。

「おかあさん きれいです。」何よりの褒め言葉だったと思います。
指導し続ければ、こんな奇跡が起きるのです。