NO66.硬さを払拭する!心のマッサージ

硬さを払拭する!心のマッサージ

発達障がいを含めて、様々な特性を持つ子ども達と対峙する中で、「硬さ」を感じる事がよくあります。これは身体的な硬さだけでなく、「表情の硬さ」と抱える問題に相関関係があるのではと体験的に感じてしまう事があります。

自閉的問題を抱えていたり、言語習得に問題があって、コミュニケーション能力が生活年齢と比べて大きく下回る場合、どうしても「表情の硬さ」を感じてしまいます。無表情からくる硬さや、心の動揺を抑えようとする作用が常態化してしまった事が一つの原因になって、無表情になってしまっているのかとも考えております。俗にいうポーカーフェイスに似ておりますが、これは意図的に抑えられた表情を指し、発達障がいの現場で、散見され、これには適切な支援が必要となり、表情を取り戻す取組みが大切であると考えます。

表情を取り戻す まず笑わせる事

笑う事、これが最初のステップです。

障がいが起因している場合もありますが、幼齢期忙しくて刺激が少なかったお友達や、泣いても誰もあやす事なく放置された期間が長かったりしても表情が消えがちであると考えます。昔の事を悔やんでもしかたありません。生まれたばかりの時に忙しくて…とかお気持ちはわかりますが、それよりも今から沢山の関わりを持つ事で状況が変わる可能性が出てきますので、現状に立ち向かってください。

意味把握ができるのであれば、くだらない事を言っても笑ってくれます。

下品ですが「ウンチ」等の汚い系のお話はよく笑います。

語呂合わせ等でもよく反応します。

ダジャレも好きで「布団が吹っ飛んだ」とこんなレベルで喜んでくれます。

のってきて、本人も面白い事を話し出します。

一緒に笑ってあげて下さい。

但し、お友達を卑下する話、自分の卑しめる話、誰かを傷つける話はNGです。

それは駄目としっかり指導して下さい。

面白いのと、馬鹿にするのは違う事もしっかりと教えて下さい。

楽しい歌も効果的です。移動するときに「タッタラッタラ~」とするだけでもニコニコになります。

私はよく替え歌を歌いますが、一緒に楽しそうに過ごす事が出来ます。

何か頑張った時は、「喜びの踊り」応援しなければならない時は、「ウサギの応援団」これらは

与えた課題に取り組んでいる時ですが、やっぱりニコニコになります。

見守られている事を感じるだけでも安心します。私達大人でも嬉しい事があるとついニコニコしてしまうのと一緒です。楽しいのです。満足させる事によって得られる物は山のようにあります。

体をくすぐるなどの身体接触から生まれる笑いも幼児期の子ども達には大変有効です。

くすぐったがり屋のお友達であれば、楽なのですが、そうでない場合しつこくしても嫌がりますので、まずはそっと寄り添ったり、抱きしめてあげながら子どもの様子をしっかりと観察して頂きたいと思います。

無表情で、全く関心を示さない場合もありますが、やさしい声掛けをしながら、絵本を読んであげたりするだけでも表情は変化します。

車等に興味をしめすのであれば、車が乗っている絵本等を一緒に読んだりして関係性の樹立をはかって下さい。大人でも趣味の会に入ったりします。自分の興味のある事であれば話も弾みます。私の義母は、フラダンスにはまっており、ハワイや、フラの話には食いつきますが、車の話には興味を示さないのと同じです。

話材も良く考えて頂くのが良いと思います。

基本的にスキンシップは重要です。

頭をなでる

手をつなぐ

握手をする

ブランブランする。(ほぼ喜びます。)

抱き上げる

手を洗う

頭を洗う

歯磨きを補助する

体を洗う

一緒にお風呂に入る

体を拭く

ぐるぐる回す(大好きなパターンです。)

トランポリンの介助をする(多くの場合好きです。)

おんぶする等は、全て有効は笑顔を取り戻す有効なスキンシップであるとお考え下さい。

様々な書籍に事例もありますが、それぞれ特性が違います。お子様の嗜好も異なりますので、興味にあった接触のしかたを見つけて下さい。お母さん流、お父さん流、お家流が必ず見つかります。焦らず取組みを続ければそれだけ刺激も与えられ突然笑い出す等の報告事例も沢山ありますので、嫌がらないように配慮しながら取組みを続けて頂ければと思います。

療育支援に関して、何かお困りの事がございましたら093-475-0449までご連絡下さい。