NO85.英語の習得 その1

英語の習得 その1

私は高校、中学の英語の教諭資格を取るほど英語が好きで、小学校の教諭資格が出来た時は県内では一番最初にとった口で、英語に関しての思い入れも通例の先生よりは強く持っており、英語の能力習得に関しては、様々な実践研究を行って参りました。

外国語学部等で、笑い話でよく言われる事で「読めない」「書けない」「話せない」〇〇学科と何度も耳にしたのですが、英語力に関しては、そもそも私達日本語の母音の音声構成が「あいうえお」の5つしかないので、ヒアリングには特に欧米の方との差異が生まれます。

私達の頃は、デジタル放送も、衛星放送もありませんでしたので、耳慣れさせるために、短波放送をかけっぱなしにして耳を鳴らすなどの練習をよく行っておりました。

嘗て海外の日本人幼稚園の園長をしておりましたので、年中、年長で英語でペラペラに話していたお友達も沢山しっておりますが、これも本国に帰国した後しばらくして再開すると、全く話せなくなってしまっていたという事例も沢山みております。再び海外に出たりすると、嘗ての英語力がよみがえるのですが、幼少期に培ったのは、聞く力、聞き分ける力が他の子ども達との大きな差ではないかと考えております。

英語力を堅持するには、帰国後も、定期的に、出来れば毎日触れる機会が不可欠で、逆に考えると、毎日英語に触れる機会があれば、英語の力をつける事にもなりえると考えております。

現在小学校からの英語教育は、話事から始まっており、今後の成果が期待されますが、既に中高生等で、幼少期にあまり英語に触れる機会がなかった生徒にとっていきなり始まる英語は辛いものがあります。

まず、小学校でローマ字の習得があいまいだと更に難易度が高くなってしまうと考えます。

中学での英語習得には、
1ABCが言える。
2アルファベット大文字が読める。
3大文字を覚える。
4大文字が書ける。
5小文字と大文字の関係が判る。
6小文字が覚える。
7小文字が書ける。
此処まで来てから、ローマ字を覚える作業に入るべきだと考えます。
(ここまでにも沢山の指導のポイントがありますが、省略しておきます。)

ローマ字もどこから覚えるか、何式のローマ字を覚えるのが英語習得に繋がるかの問題もありますが、ローマ字の構成を知り、そして理解し、使えるようになってから、初めて単語に移行するべきであると確信しています。

なぜ学校は、schoolなのか説明できないのに、いきなりこれが、スクールと呼んで、こう書きますと説明しても発達障がいの特性を持っているお友達にとっては、何のこと???となってしまうのです。

4つ前の記事で忘却率に関して説明致しましたが、意味を認識しにくい物は、成人でも1ヶ月後には20%まで内容がおちてしまうのです。これは平均値ですので、もっと下がります。必然的に、無理やり覚える数にも限度があるのです。

いきなりThis is a pen.をならっても「何のこと?」となってしまいます。

英語習得に関しては、まずはローマ字までを理解させ、単語から文章へいくのが赤ちゃんが覚えていく流れに似ており無理が少ないのです。

子ども達は日本語をある程度習得しているので、日本語の言語構成や、文法の違いに翻弄されてしまうので、この点を見過ごさず、慌てずに指導する事が英語習得の近道になると数千人の子ども達を指導しての感想です。

私は、四国でも1500名程の英会話教室の教務指導にも関わっておりました。上記は体験から得た指導知識の一部です。今後数回に分けて、英語習得に関しても記述させて頂きますので楽しみにお待ち下さい。

新しい施設の見学者も行政、学校、医療、福祉関係者の来訪も60名を数えまだまだドタバタ致しておりメール等のご連絡も遅れがちでございますが時期的な物であるとご容赦下さい。