NO114.カレンダーを使って

私は、カレンダーを使って継続出来た事柄を数字化する事を日課としています。年度により目標設定も異なりますが、ランニングを継続出来た日数記録、散歩を続けた日数の記録、ダイエットをする為にケーキを我慢した日数記録、読書を継続した日数記録等内容は個人の目標で変えられます。

人によりますが、禁煙を続けた日数記録、人にやさしくできた累計記録、アルコールを控えた日数、家庭で支援を継続した日数等いろいろな事を記録する事が可能です。

継続出来た日数管理、累積での日数管理も出来ます。途中で、失敗したり、つまづいたりしてもOKです。そんな時はまた最初からやり直しでOKなのです。

怒らない記録
つい つまらない事で怒っていませんか?
そんな方は、怒らずに過ごせた日数を累積して下さい。まず1日、2日、5日、20日、30日、50日、100日目標に頑張るのです。連日日数ですので、来週の日曜日で、60日というように近日設定が可能で、少々の事はカレンダーを意識して我慢できます。

万が一失敗しても、次の日からやり直しです、でも今度はそれに累積日数が加わります。
昨日まで、73日で今日やってしまいましたが、明日からまた1日目スタートなのですが、累積では、74日です。継続性を意識するか、年間の累積を意識するか両方をコントロールする事ができるのです。

1年間は365日です。怒らない日継続記録は、ゴールデンウイークにやってしまったので、1月1日から一旦とだえても、次の日から心を入れ替えて、また頑張ります。お盆でまたやってしまっても、また気持ちを切り替えて年末までがんばれたとすると、年間365日の間に、怒ってしまったのは僅か3日、残りの362日は自制する事が出来た事となります。これを続けていくと、それまで、気難しやで通っていたお母さんが優しいお母さんと周りも認識するようになります。

2年目、3年と続けていくといつの間にか自分をコントロールする事が出来るようになるのです。

私はカレンダーをトイレに貼っています。朝晩内容を確認します。行動を反芻するのです。

お饅頭を我慢できた、ケーキを我慢できた。コーヒーに入れる砂糖を我慢できた。家族もその努力の足跡を見ますので喜んでくれます。

継続し、累積を重ねる事で、理想の状態を得る事が出来るのです。
おはようが言えた記録
ありがとうが言えた記録
1人でトイレに行けた記録
幼稚園で怒られなかった記録
一緒に家庭で療育支援をした記録
上記の1~5は出来たらカレンダーに〇を付けて、数字記録に落とします。
「今日で何日も言えたね。」「今月は〇日出来たね。」

それをリビングにシールでグラフ化したりするものモチベーションが上がります。

上記の6なら、日数もよいのですが、時間管理をして、今日は1時間、昨日は2時間今週は合計〇時間、6月は全部で53時間で、4月からの合計で、併せて120時間…年間気が付くとすごい時間になっています。

すごい時間になっていればさてどこまで成長できているでしょう?

でもやらなければ何も変わりません。

毎日の取組みを視覚化して下さい。毎日の支援時間を記入していきますから、お子様の支援状況を一別できます。足りているのか、足りていないのか一目でわかります。

仕事があったり、ご家族がおられたり、ご兄弟の世話があったり、病人がおられたり、つい後回しになっているのも理解できます。数字は嘘を言いません。

さてこの記事をお読みの方は何を記録しますか?

最後に、仮に現在年中で、小学校就学前までに残されている時間は、7月5日現在で、7月が残り26日です。8月が31日9月から12月までが122日 1月から3月末までで90日よって年長までは、243日、小学校就学前までは608日です。

これを出来るときだけする人と、毎日1時間する人、毎日2時間を目標にする人では家庭での支援時間が劇的に変化します。

小学校6年間で2190日、よって中学に入る前までは残り2798日です。中学高校も同じく2190日ですので、18歳までが、4988日、この段階で、就職できるのか、進学出来るのか、施設に入るのか、その後の長い人生の岐路に立つ事となります。

一緒に頑張れるのは5000日です。仮に毎日2時間頑張ったとすると約1万時間となります。1万時間を1日8時間で割ると1250日分、約3年半の余裕を持つこととなります。
他のお友達より優位に時間を過ごした事となるのです。

半分の4時間の取組みと考えると5000日の違いです。365日で割ると何と13年分です。倍得したという事です。ほかの人より倍の年数を頑張った事になります。

療育時間が多ければ多いほど、成長を促す事が出来るのです。健常はお友達を取組み方1つで凌駕する事だって出来るのです。そのような事例は少なくないのです。知られていないだけなのです。

1回より100回、毎日何かの訓練を1クール実践したとします。5000回すれば大概の事が出来るようになると思われませんか?

私には、サリドマイドの友人がおります。
彼女は両腕はありませんが、毎日血の出るような努力をして、子育ても無事にやり遂げました。もう齢50を超えましたが、肝っ玉母さんとし今も私の人生の師匠です。

私は小さい時は、泣き虫で有名でしたので、つもその訓練の様子をみて、「お姉ちゃんが、かわいそう、叔母ちゃん もうやめて。」とよく泣いていたのを覚えています。
食事も足で行うわけですから、その訓練は尋常ではありませんでした。何度一緒に泣いたかわかりません。心配で心配で幼稚園から走って帰って様子を見に行っていたのを覚えています。

毎日何時間も何時間も何度も何度も失敗しても、転んでも、倒れても、諦めずに取り組んだのです。おそらく成人までの時間だって2万時間やそこらではなかったと思います。

本当に、血の出るような努力です。

そして ある冬の日、お姉さんからプレゼントをもらいました。
一生懸命に足で編んだマフラーです。その当時は、ご飯も上手に食べていたのですが、小さいながらに食べさせてあげればいいのに、鬼ババと思っておりました。

後で母に聞きましたが、鬼ババも蔭で泣いていたのです。マフラーをもらった時、小学生ながら、本当に二人ともすごいと思ったのです。

小さいながらに努力すれば何でも出来ると感じたのです。

結果、両足だけで何でもしてしまいます。
そして今では家族も、沢山の幸せも獲得しているのです。
赤ちゃんの世話も両足だけで頑張りました。

子どもながらにその訓練は、壮絶を極めておりましたので、知らない人は、かわいそうと言っていましたが、果たして幼い時の努力はかわいそうな事だったのでしょうか?

努力して獲得し、その後の人生を謳歌できるのは、他界された彼女の叔母様の御蔭で、叔母様も心から安心して旅立たれたと思うのです。

いろいろな障がいを抱えているお友達のご両親がこの記事を読まれていると思います。
記録に挑戦してみませんか?
沢山獲得出来る物があるかと思います。

どうぞ、賢明な皆様は、成長記録を取ってください。
指導記録を取ってください。
療育時間の記録を残して下さい。
どれだけ支援するとどのような効果が出たのか記録して下さい。

時間が皆様の味方なのです。

きっと効果が表れます。
困ったら、093-475-0449までご連絡下さい。