NO268.文字が書けない子ども達
NO268.書きたくても書けないのは…
保護者心得 【言語】 【ダウン症】 【自閉】 【LD】 【多動】 【注意欠陥】
一見何の問題もなさそうな子ども達の中で、文字をなぞる事が出来ないお友達がおられます。
決してやる気がないわけではないのです。本人も周りの支援者も一生懸命なのですが書く事が出来ないのです。
ちょっと努力するだけでは解決出来ません。
時間も膨大に必要です。
折れそうな気持を奮い立たせて取り組まねばなりません。
これらの原因には幾つかの可能性があります。
①脳血流の低下
②脳の委縮
③脳の変質
④視覚認知機能の問題
⑤手指を上手く利用できない神経伝達能力あるいは、手首の運動機能の欠如
これらの多くの要因は酸素の欠乏や、病気、遺伝子の問題等による脳のダメージが考えられます。
このように記述すると改善は不可能なように思えますが、現代医学はまだまだ不完全で、脳には様々な未知の可能性があり、適切な支援を施せば、的確に成長を促す事が可能であると実証する事が出来るようになりました。
そのポイントは、
A脳の補完作用を活用する事。
B十分な酸素補給を行う事。
C適切な脳血流を確保する事。
D適切な刺激を与え続ける事。
上記ABCDの要件を満たす事で、様々な問題が解決出来る事が実証出来る事がわかってきています。諦めず上記4条件を勘案しつつ、ご家庭での取組み方を調整頂ければと思います。
そして、
直ぐに書けなくても、決して叱らない事。
どなっても、怒っても出来ないものは出来ないのです。
簡単な事から挑戦させて下さい。
いきなり難しい事はさせないの事が大切です。
下手でも繰り返し、繰り返し挑戦させ続けて下さい。
出来る出来ると応援し続ける態度が成功をよびます。
そっと手を添えるだけでも書けるようになるお友達もおられます。上の写真はちょっと添えているだけです。握りしめてはいないのです。
始点と終点が理解出来ないお友達もおられます。
簡単な事から、短い物から、少しづつ御取組み頂ければと思います。
焦らないで、続ければ書く、書き写す能力が獲得できます。