NO52.食べ物に関しての考察

当たり前の事ではありますが、私達の体は、80日前後にとった食べ物により現在組成されていると考えられています。全ての細胞も入れ替わり、毎秒驚く程の細胞分裂が行われており、医学的見地から考えても、あらゆる組織が新たに生成されていると考えられています。

既出事項で咀嚼に関して少々ご説明した事がありますが、嚙む力もとても大切で、文明の進歩と共に、私達日本人もどんどんと顔の形が変化してきております。現在の私達の多くは柔らかい物を食するのが好きで、多くの嗜好品も出来るだけ柔らかい食感になるように工夫されています。

柔らかい物を食べると、必然的に咀嚼の回数も少なく、昔の日本人、特にかつての武将の絵等を見られてもよくわかりますが、四角い、顎のしっかりした顔つきから、顎の細い、シュッとした、俗に言うしょうゆ顔的な顔立ちが多くなってきております。

これは咀嚼回数が少なくなったせいで、咀嚼回数が少なくなると、唾液の分泌も少なくなり、ドライマウスや、口臭等の原因にもなっているとも言われています。発達障がいの特性を抱えるお友達の中にも、咀嚼回数がとても少なく、すぐに飲み込んでしまうような状態もみてとれ、言語の遅れ等も咀嚼回数の違い等が大きく影響していると類推できるのではないかと考えております。

顔の形状も変化しますので、表情筋の組成も異なり、口が必要な大きさまで開口せず、発語に影響もでて参ります。顎の手術が必要になるような事例も沢山報告されているのが現実です。嚙みあわせ等の問題、顎の関節の問題など山積している状態です。

ある研究では集中時間との因果関係を調査した報告があるのですが、咀嚼回数が少ないほど集中力が散漫であると類推できるとの報告もあがっており、しっかりとした正しい食べ方、歯の磨き方、正しい矯正歯科の取組み等を学んで頂きたいと願っております。(歯科に関しては別記予定です。)

そして食べる物による問題も、発達障がいの症状緩和につながる大切なヒントになると考えております。

食育を考えるとなると、保存料、増粘剤、酸化防止剤、着色料、合成甘味料等のケミカル問題と、農薬の問題はきっても切り離せない事項であり、関わる人も多岐に渡り非常にデリケートな要素を含んでいると考えております。

Aという食品を推奨している医師もいらっしゃれば、全く真逆で絶対に食べてはならないと言われる医師もおられ、それぞれ経済活動にも密接に関係しておりますので、本HPではそれらの食品に関しての言明は避けますが、それらを懸案材料として取り組んでいる方たちがおられるという事実を知って頂きたいと思います。

私達が普段飲んでいる、ある飲物を止めたら、自閉行動が収まった等という報告事例も実は沢山あります。

全て医学的な報告検証事例です。しかしそれは全ての方に該当する事例ではないという点が問題で、それらの事例をどこまで情報開示してよいのか私自身大変迷っております。そのある飲み物は、体内で分解され、毒素になったり、幻覚作用を引き起こす危険性があり、尿からも検出されているというような話も文献としてあるのです。

現在私達の施設で一部の方に、その飲物の摂取を見合わせて頂くようにお願いしたご家庭もあり、今後それらのご様子を見ながら、誰も傷つけない形でご案内出来ればと願っております。(公開は非常に困難です。)

では、全ての子ども達に取り組んで頂きたい事例をご案内させて頂きます。

今から38年前に子ども達の食物アレルギーの改善に取り組まれ、保育園の主食を全て玄米にかえ、おかずも調味料や、食材にこだわられた和食様式に切り替えられて「玄米和食給食」を開始され、「食は命なり」と食を通じた子ども達の体つくりと、人間作りを実践されておられる、福岡県が誇る、素晴らしいご指導をされておられる保育園こそが福岡市早良区の「高取保育園様」です。

高取保育園様の取組みは理想の食指導でると確信しております。全ての子ども達は残す事なく食事をし、元気闊達で忍耐力があり、集中力が高く、いまどきの子ども達が抱える多くの問題を克服されておられます。私も近日施設見学をさせて頂ける事となり楽しみでなりません。

高取保育園の西福江園長先生の「食は人の体つくりの基本であり、味覚や、人格形成にも影響を与えるものである。」というお考えに深く共感し、私自身、現在玄米を主食とした食生活を送っており、西園長先生が推奨されているとおり、「まごはやさしい」に従って、出来るだけ嗜好品の摂取はやめております。

「ま」は「豆」(豆類)「ご」は「ゴマ」 「は」は「わかめ」(海藻類)「や」は「野菜」「さ」は「魚」「し」は「しいたけ」(きのこ類)「い」は「いも」(芋類)です。私はこの食事の取組みで20キロダイエットにも成功致しました。イライラもなくなり、偏頭痛もなくなり、にこにこしている時間が増えたのが現実です。「しいたけ」は大の苦手ですので、出汁だけで、他のきのこ類で頑張っております。

高取保育園様のご本は沢山あり、マスコミ等でも広く紹介されている保育園様です。高取保育園様に通われていたるお友達を数名ご指導させて頂きましたが、それぞれ劇的な変化を遂げられ、私自身の取組みのきっかけにもなりました。(西日本新聞社等からも刊行されておりますので是非参考にお読みになりご家庭での取組みにご活用いただいたらと思います。)

今回は「あれば駄目」「これは駄目」とは申しあげるのではなく、高取保育園様で実施されている取組みこそ本質的な療育支援に必要な食事形態であると信じております。発達障がいの問題を少しでも解決できる糸口になると信じております。非常に正しいお取組みです。是非、この取組みをご家庭でも実践されてみて下さい。

私は現在100%表皮をけずっていない玄米を食しておりますが、私は食感になれずとても家内を苦労させております。未だに基本的には「おやき」にしてもらうか、チャーハンのようにするか、雑炊にしてもらっています。

玄米食は、最初は大変なのですが、もしもこれで、お子様が抱える問題が少しでも解決できるのであればその価値は十分あると思います。(私も最初は辛かったですが、体の変化に驚いて続ける事ができました。今では玄米なくして生活が成り立たなくなっております。)

玄米ばかり食べるので白米のありがたみもつくづく感じるようになりました。玄米も3分つき、7分つきと食べやすい状態から始めるのもよいでしょうし、白米を混ぜる方法もあり、徐々にレベルアップもありかと思います。まずは1食だけでも取り組まれるとよいかと思います。

私の場合、玄米ですので、どうしても農薬の心配がありますので、無農薬にもこだわるようになりました。

私は、無農薬へのこだわりから自分で農園をするようにもなりました。無農薬のカボスやレモンを作ったり、ブルーベリーを作ったり、芋や玉ねぎ、ナス、キュウリ昨年はスイカやメロンも無農薬でつくりました。

無農薬野菜を中心の食生活が始まると、次に使用する調味料等にもこだわるようになりました。すると体調にどんどん変化がおこるようになりました。痩せるだけでなく、精神的にも肉体的にも大幅に若返る事もできました。年齢的には白髪だらけでもおかしくないのですが、未だに染めた事すらありません。家内も一回り以上若く見られます。脂肪腫等もなくなり、集中力もあがり仕事の作業効率も格段に向上し、視力もよくなり、風邪をひかなくなりました。

お菓子を食べる事も激減し、毎月3分の2は外食しておりましたが、食材や調味料に対しての懸念から外食もめっきりと減りました。忙しくしておりますが、精神的にも落ち着いております。ちょっと手間ですが、味噌汁のお出汁を自分でとったりするだけで、2週間もすれば味覚が変わります。肌つやも便通もよくなるのです。化学調味料等の考察に関しては、専門のHPも沢山ありますのでそれらを参考にして頂ければと思います。

まずは、高取保育園様が提唱されている玄米食と「まごはやさしい」に挑戦して頂ければと思います。全ての

発達障がいを持つ子ども達に有効であるとは申し上げあられるのは上記玄米食とそれにまつわる取組みだけです。是非お子様の健康を獲得して下さい。

さて、どうやったら奇行がおさまるか、自閉症が軽減するかは体質によっても、それまでの生育環境等に違いがありますが、どうしても何か知りたい方は、093-475-0449までお電話頂きましてご相談下さい。