NO187.AD/HD 能力遅滞に絶大な 光の力…儀式のすすめ その2

魔法の世界にようこそ…(爆)と違うブログにきたようですが、前回に引き続きまして、本日は本格的な「儀式」に関してお話をしたいと思います。

節目は人生の中でとても重要な要素であり、入園式で幼稚園・保育園児となり、卒園式と、入学式で学齢が高くなり、お兄さん、お姉さんになる事を理解し、態度、行動が変化します。

結婚式等はそれの最たるものであり、今から幸せにするぞ~という意識や義務が生まれたり、個人から家族を守るという責任を感じる大切な人生の節目となります。

故人を偲ぶお葬式も、故人を慕う気持ち、残された家族で頑張らねばという気持ち、この家族をよろしくお願いしますという意識、ただお別れをするというだけの意味合いではありません。その式を通じて気付き、意識する事が沢山あるのです。

昔は元服という儀式がありました。今では成人式がこれに該当するのですが、家督をついだり、人して一人前にみられるようになったりと自立を促す大切な式であります。

宗教的なイベントも儀式の1つです。クリスチャンが多い欧米ではクリスマスが一年を締めくくる大切な催しで、無事一年過ごせた事を喜び合います。先日あったお正月もそうですね。新年だ頑張ろうとい気持ちに切り替えられます。今年こそは…と思えたりできるのも、年を越したという式的要素が人の心の中を切り替える事が出来るのです。春の花見もどうようで、春だ…頑張ろうという、ウキウキした気持ちに切り替わります。
暑い夏の最後のイベントであるお盆も、年間をふと途中休憩し周りを見回す事が出来る式的要素が強いものであると感じております。

気持ちを切り替える、成長を促す1つの手段が儀式なのです。
華やかな儀式もありますが、今回ご紹介するのは、ご自宅で実践できる儀式です。

COMPASSでは「4歳の儀式」とか「5歳の儀式」 「8歳式」「12歳式」等と呼んだりしています。巷では2分の1成人式等の取組みもありますが、お子様の状況と進歩の状況にに合わせて実施頂くのがよろしいかと思います。

事前の成長状況
〇何らかの成長が本人を含めて確認出来ている時が望ましい時期となります。問題行動が少なくなった、静かに待てるようになった(10分でもOKです。)奇声をあげなくなった。嫌な事があっても我慢出来る事が増えた等の状況が現認できた場合がそのタイミングです。

儀式の場所
お寺や、神社、教会等で実際にお祓いしてもらったり、祝詞を奏上してもらったり、ミサに参加された後でも良いかと思いますが、お勧めするのは、夜暗くなってから自宅で実施するのがベストです。

仏間等があれば最高です。お仏壇の前でお灯明(ろうそくに火)をともし雰囲気を盛り上げて下さい。神棚等がある場合は、その部屋を暗くして、はやり灯明をともし、祝詞等をあげてもらうと雰囲気絶大です。

お仏壇も神棚もマリア像等もない場合は、テーブルにちょっと雰囲気のあるテーブルクロスをひくかしてやはり部屋を暗くしてきちんと椅子に座るか、和室で膝詰正座で物々しく行うのがベストです。

決して笑わず、物静かに、低い声でゆっくりと、今から何が始まるのか説明します。
大まかな話の流れは以下のように

「ゆっくり息をすって、ゆっくりはいて(これを暫く続けて下さい。)
※ゆっくりとは12345吐いてで12345のリズムが適当だと思います。

今日はとても大切なお話をします。とても大切な話です。〇〇ちゃんも〇歳になり、とうとう〇〇も出来るようになりました。そこでこれから〇〇出来るように、△△△出来るようになるように◆◆の儀式をする事になりました。呪文…祝詞でも、お念仏でも、般若心経でも、聖書の朗読でも大丈夫です。そしてゆっくりすって、吐いて…
ろうそくの光を見つめて…※じーっと見せましょう。勿論部屋は片付いた部屋がベストで注意が散漫にならないように出来るだけ片づけておいて下さい。

ここで、こうすると、こうなる。
〇〇ちゃんならこうなる。と繰り返しお話してあげて下さい。弛緩法等を取り入れるのもよいのですが、難度が高いので通例はここまででかなりの効果が期待できます。

最後に、これで今日から〇〇ちゃんは〇〇です。△△出来るように毎日〇〇頑張りましょう…」のような感じで終了です。

それからは、〇〇ちゃんは、〇〇だから大丈夫ね。とか◆◆儀式をしたから大丈夫…と促し続けて下さい。

私が使っているろうそくセットはこんなものです。もう30年使っています。銀の燭台でも何でもありません。数百人の子ども達の成長式を今まで行ってきました。100円均一で全部揃います。ろうそくは太目の大き目の物が良いと思います。今のこの冬の時期は、部屋はそれなりに温かくして、ろうそくの炎が揺れ動かないように空調は切った状態で行うのが宜しいかと思います。

そしてもう一つ、カトリック系の学校から頂いたマリア像をロビーに設置しているのですが、子ども達の何人かはカトリック系の幼稚園に通っているせいもあり、毎日いい子になれるように施設に着いた時と、帰る時にお願いしています。私も時折タイミングが合うと一緒にお祈りするのですが、日増しに問題を解決できる力を養ってきているように思います。

叱られて何かしようとするのではなく、自分から変わろうとする力、自分から望んで努力しようとする事が大切なのです。それを儀式で促すのです。そっと背中を押す事ができる魔法なのです。

激しい衝動行動があったAD/HDのお友達も、やる事なす事自信を失っていた能力遅滞の子ども達もこの機会を得てみんな変わる事が、成長する事ができたのです。お子様の力を信じてあげて下さい。背中を押してあげて下さい。儀式は大切な人生の節目なのです。そしてこの儀式を通してご家族も成長して下さい。心から皆様の成長を願っております。

文章にすると小難しそうに見えますが、実際はとても簡単です。そして更なる成長を勝ち取って下さい。