NO191.心の声と後悔の念…

発達障がいの子ども達の一部には、心と行動の制御が出来ない事例が存在しています。
悪い事、言ってはいけない事であっても、つい本心と逆の事を言ったり、行動したりしてしまうの事があるのです。

多くの場合、その言動をなかなか理解する事は難しく、つい支援者や、保護者も感情的になってしまう事が少なくありません。

ともすると絶妙のタイミングで文句を言ったり、非難をしたり、相手を小馬鹿にしたりとつい悪意を感じてしまうのですが、多くの場合それらの言動は、本人の意思の真逆である事が少なくありません。

本当は好きなのに、好きとい言えない。もっと一緒にいたいのに、帰ろうとする。そして帰ってしまってからどうしてそんな事を言ったのか、どうして帰ってしまったのか、後悔し、そして自分の言動を責め、1人深く傷ついてしまうのです。

興奮した時、嬉しいときどうしてピョンピョン跳ねるのか本人もわからないのです。可愛い物をもらったりしたとき、どうしてそれを投げ捨てたり、壊したりするのか本人もわからないのです。行動が制御できないのです。

多くの場合本人も、本人を取り巻く人達も皆傷付いてしまいます。そして周りが思う以上に本人が一番傷付いている事を理解して頂きたいと思います。

悪い事をして「しまった~」と思っていても、その言動を止める事が出来ないのです。そして1人傷付くのです。わかってあげて下さい。

私達はどう対処するべきなのでしょうか?

本人の行動をしっかり観察する事から始めましょう。私達療育支援者や家族は、本人の行動や言動の原因をしっかりと見極める事が大切です。

どんな時に興奮するのか。
どんな時に飛び跳ねるのか。
どんな時に物を投げるのか。

どのタイミングでオーム返しをするのか。
どのタイミングで暴走するのか。
どんな状態でそわそわするのか。
どんな状態の時に粗暴になるのか。

どの言葉に反応するのか。
どの態度に攻撃的になるのか。
どんな流で怒りが爆発するのか。
どんな時に喜ぶのか。
どんな状態で泣いたり、悲しんだりするのか。

反対行動を取った時その後はどんな様子なのか。
暴力行為に直結するポイントは何なのか。
どうすると落ち着くのか。

どんな時に、本音を話すのか。
どの時点で自分を見せるのか。

これらをしっかり観察して、問題を一つ一つ排除する事で本質が見えて来ます。
キーワードを理解すればお友達の感情がコントロール出来るようになります。

どうすれば喜ぶのか、どうすれば楽しいのか、どうすれば笑うのか、理解する事により様々な行動を制御する事が出来るようになるのです。

心の声を聴き出す方法は必ずあるのです。育て方が悪かったわけではないのです。
保護者の責任ではないのです。

一見健常に見えるだけ、傷付き悩んでしまうのですが、本人の怒りや、悲しみや、喜びを感じたり、表現する方法が独自なだけなのです。

愛情表現が特殊なのです。
人により怒りが愛情表現である場合もあるのです。
悲しみを暴言や、粗暴行為でしか表せないケースがあるのです。

この子は何を考えているのかわからない…と悲痛なご連絡が入る事も少なくありません。傷付き自殺をほのめかす事案も少なくありませんが、そんな時慰めの言葉は全く役にたちません。

どう向き合うか、何を見抜くのか、何を見極めるのかそんな話が活路を見出す事となります。子ども達の心はとても複雑で、脆く、壊れやすく、そして怖い存在でもあります。

一歩離れて、しっかり分析して下さい。よく観察して下さい。観察する事でいろいろな気付きが出てきます。

どうすれば、ストレスを回避する事が出来るのか。どうすれば落ち着く事ができるのか。どう声掛けすれば、力を発揮する事ができるのか。

どんな環境設定が望ましいのか、全て教科書通りではないのです。

落ち着いて、焦らず心の動きを感じて下さい。それが全ての解決の鍵となります。