NO276.情報化の弊害

NO276.真実は事実の積み重ね
 保護者心得    【言語】   【ダウン症】 【自閉】 【LD】 【多動】  【注意欠陥】


様々な事を調べる際、インターネットが劇的に発達し、有益な情報を獲得するには大変用意な時代となりました。

一昔前であれば、図書館にこもったり、学術論文を入手してようやく手に出来る情報も今では、キーワードを入力すれば優秀な検索ソフトのおかげで、簡単に重要な情報を閲覧する事が可能となりました。

しかし手に出来る情報量が余りにも膨大でありすぎて、本当に正しい情報を選別する事が重要な技術となってしまいました。

言葉の意味、商品名、会社等を検索するのはとても簡単で、ちょっとスマホで検索する事が当たり前のようになりましたが、A=Bの内容であれば、それはそれで良い事であると考えますが、私達が取り組む療育支援に関しては、事はそう簡単にはすませられないという事態に陥っています。

 

〇正反対の情報が多すぎる〇



ネットの記載は、その性質から書かれた人の思考や、その背景まで千差万別です。本当に大切で正しい情報もあれば、嘘八百を並べたもの、希望的観測で物事を述べている物、何のエビデンスもなく、実証もなく感覚で述べているもの、悪意をもって嘘の情報を垂れ流すものと様々です。

〇〇するのは有効という意見と、〇〇するのは良くないという意見に惑わされてしまうのです。相反する知識を持つことで、どちらも出来なくなってしまうのです。

正しい情報を見極める為のスキルがこれから大切になってきます。

例えば、「〇〇というサプリメントがあって、〇〇症に対して絶大な改善が見込まれているとの事なのですが、薬として認可が難しく、毎月〇万円(物によっては〇十万円)かかるのですが、飲ませ続けていますが、どう思われますか…」という意見もあれば、何もせず自然に任せる方が良いという考え方もあります。

冷静に考えるとわかるのですが、薬の開発には膨大な時間と、研究経費が必要です。症例を集めるにも、多大な時間も必要で、多くの場合は、専門の薬品メーカーや、大学との連携も不可欠で、個人や小さな1企業がなかなな出来うるものではありません。これは常識で考えればわかるお話で、有望な治療薬等は、専門誌に掲載されるなど周りもほおっておかないのが実情です。

また有効な物であれば、様々な補助金の対象となり、行政も支援を行うのが実情であり、また専門の医師の方々にも賛同者、推薦者が実名で多くいらっしゃるのが通例ではないかと思います。

開発者が有能な方であれば、学術論文等も簡単に検索できる時代であり、販売している会社の背景等もしっかりしているのではないかと考えます。

少なくとも、口にされる物を使用される場合はしっかりと吟味し、証拠を確認されるべきであると考えます。

これが調べるという事であろうと思います。

そうやって検証する中に本物もある場合も考えられるのです。

 

〇療育するのは可愛そう…??〇



私達は、子ども達の成長を促す方法を検証し、来年で創立30周年を迎えます。自ら教材を開発し、多くの失敗と見直しを繰り返りながら、ようやくたどり着いたのが現在の療育手法です。

その療育の実践の場としてCOMPASS発達支援センターを開設し、多くの子ども達の支援を実践しておりますが、それとは逆に、ただ単に、小さいのに可愛そうとか、何をしても無駄とか、自然の成長を待てば良くなるというような全く逆の考え方を提唱されている方々も山のようにおられます。

多くの方が良いと言っている事であっても、少数派が事実という事例は過去に沢山あるのはご存じの事と思います。

私達は大勢に押し流されてしまいそうになるのですが、少数派であっても、事実や証拠を山のように積み上げているのは本物の可能性もあるのです。

少数派でも、事実を確認する事でその真偽を確認する事は出来るのです。


〇へ~検証も無く最新???〇



〇〇という療育手法が…というようなご相談もよくあるのですが、少し冷静な目で見られればと思う事も少なくありません。

その施設に行って、実際に他のお友達の成長の様子をみられたり、その後の成果が確認出来るか否かというのが一番簡単な見分け方であると思います。

そうでない、伝聞だけのものであればあるほど冷静な、慎重な判断が必要となります。

遠方から通所されている保護者の中には、〇〇県にある▲▲▲▲に有効な指導法を実践している〇〇〇といわれている施設に見学に行ってきたのですが、実際にその様子を見せて頂き、〇〇と感じましたというお話をよく伺います。

実際にご自身で訪れ、見聞きし判断さる事が大切です。
事実はそこにあるのですから。

そうやって確認を繰り返し、私共にたどり着かれる保護者の方達も沢山いらっしゃいます。

実際に噂の施設を訪ねると、保護者が求めている成果と、そこで見せて頂ける成果がかけ離れている報告が少なくなく、落胆して帰路につかれる方も少なくありません。

人生を分かつ取組みをされいようとしているのです。
どうぞ懐疑的になって下さい。
しっかりと吟味して頂きたいと切に願います。

偽物は、実態が見えません。
成長成果を見届ける事が出来ません。
保護者の感想しか見れません。

現在個人情報保護の問題がありますので、ネット上に成長の様子を開示する事は不可能ですが、少なくともCOMPASSに実際においでになれば、他のお友達の成長成果を見て頂く事が出来るのです。

通所される方達の指導の様子を見学して頂くことが可能なのです。来られている保護者にお話を伺う事も出来るのです。本当を見る事が出来る事が大切です。

楽しげに遊んでいる様子を見られても、しかたありません。
実際に何をしているのか、どんな成長がみられるのかが問題なのです。

現在、全国ネットのテレビ局の長期取材を受けております。COMPASSの様子や、ご家庭での様子等を撮影され、春の4時間番組で放送される予定です。楽しみにお待ち下さい。


〇情報に惑わされない為に…〇



まず、お子様の成長した姿を思い描いて下さい。

それがお家の目標です。

次にその目標に沿った方法を探して下さい。

真逆の思想は排除して下さい。
耳をかさない事です。
閲覧しない事です。

また、多くの場合、楽な手法はアウトです。
成長に苦労は不可欠なのです。

方向性が決まれば、立ち止まってならないのです。