NO.348 守る… その1

NO.348 守る為に…その1
 保護者心得   【自閉】 【LD】 【多動】 【注意欠陥】

2016年7月26日、神奈川県 相模原市 緑区 千木良の知的障害者入所施設「津久井やまゆり園」に刃物を持った元職員の男が侵入し、入所者を次々と殺傷するという痛ましい事件が引き起こされました。19名死亡、25名が重軽傷の状態で、重篤な被害者もおられ、死亡者がさらに増える可能性もあります。

同事件は、数多くの貴い人命を奪う、極めて卑劣かつ許しがたい暴挙であり、ここに改めて、犠牲となられた方々に哀悼の意を表するとともに、被害者の方々に対して心からお見舞い申し上げます。


犯人の男は、度々施設内でも問題を起こしていたようで、教員志望であったが、入れ墨が理由でその道も諦め、2月に退職させられ、その恨みからと言われていますが、衆議院議長公邸に殺害をほのめかす文章を送っていた人物でした。

その文章には、このような恐ろしい事が書かれていました。

原文から抜粋…
障害者は、人間としてでなく、動物として生活を過ごしております。車イスに一生縛られている気の毒な利用者も多く存在し、保護者が絶縁状態にあることも珍しくありません。

私(犯人)の目的は重複障害者の方が家庭内での生活、及び社会的活動が極めて困難な場合、保護者の同意を得て安楽死出来る世界です。…

ゆがんだ使命感が手紙の前半部分にあるのですが、内容は支離滅裂で、他の要求も荒唐無稽なもので精神異常、薬物の摂取が読み取れる異常な内容となっていました。

現在の世の中は、嘗てない程、複雑怪奇で、一つ間違えると、この犯人、「植松聖を模倣しようとする者が出てくるのではないか?」と療育関係者から危惧する声が漏れ伝わってきております。

関係行政からも防犯に関しての早急な取り組みを求める通達が配布されており、私達も危機感をもって対応しております。

COMPASSはそれぞれ監視カメラ見守られており、一部施設ではセコム等の警備システムも導入しております。男性職員には、柔道や、合気道の有段者や、格闘技をしていた者が全体の40%以上在職しております。

ご家族の皆様は、まず「お子様の安全」を最優先にお考え下さい。

万一に備えて、ご家族で「逃げる手段」「身を守る手段」ご相談されて下さい。

どうやって逃げるかを事前に検討し、子ども達を守る術をお考え頂きたいと思います。

考えていれば、実際の場面で行動に起こす事が可能ですが、突然恐怖にさいなまれると思考が機能停止してしまい、逃げる事すら出来なくなってしまいます。

何かが起こった時、恐怖から与えられる、思考停止状態から逃れ、考えていた通りに、一目散に逃げる事が大切なのです。

考えていれば、行動に移せます。

女性は基本的に犯人と戦っては駄目なのです。

逃げるが勝ちなのです。

警察の方々のお話では、薬物等を犯人がとっていた場合、全く効かないそうです。

今は、犯行を模倣するような悪い輩も出てくるのではと推測されており、電車の乗り降り、買いも途中を含めて、子ども達の行動半径の中で、事前想定を実施される事で大切なお子様の命を守って頂きたいと願います。

二度と、今回のような悲しい、理不尽な事件が惹き起こされないよう心から念じ、被害者のご冥福心からお祈り致します。

悲しみがどうか連鎖しませんように、どうぞ気を付けて下さい。

昨日分です。