NO55.食育の聖地 1 高取保育園

食育の聖地 高取保育園を訪ねて 私のきっかけ

先日、ついに念願が叶いまして、福岡の食育の聖地 高取保育園様へ施設見学をさせて頂く事が出来ました。高取保育園様の御取組みの素晴らしさを、数回に分けて記事にさせて頂きまして、読者の皆様にお伝えさせて頂きたいと思っております。

高取保育園様は、西 福江園長先生のご指導の下、全国でもいち早く玄米和食にこだわった食育指導を30余年に渡って実践されてきた素晴らしい保育園様です。食育といっても、よくテレビ雑誌等に出ている、薄っぺらな流行り物ではなく、食を通した本物の教育支援を永年に渡って実践されておられる素晴らし保育園でいらっしゃいます。

10年前に西日本新聞にて掲載された西園長先生の記事を読ませて頂いたのが食育に関心を持った最初のきっかけで、恥ずかしながら、それまで私は食については軽んじていた者の一人であり、無知とは本当に恐ろしいもので、学習支援と食にどれ程の関わりがあるのかと当時は非常に懐疑的な立場をとっておりました。

その後、西園長先生の御本を読ませて頂き、数年前から実際に幼齢期より高取保育園に通園し、永年食育を施されてきた高取保育園の子ども達に対して、学習指導をさせて頂くとなり、その教育的効果の高さを体感する事となります。

高取保育園様で食育と、実践から導かれた教育を施された子ども達は、驚く程、精神力が高く、並外れた集中力と体力を有しており、傑出した忍耐力により、学習面においても高い成果を得る事が出来る力をそれぞれ有している事を知りえる事となりました。

これが食育の成果か…ここまで進歩する事ができるのか!それが高取保育園の子ども達と接した正直な感想でした。

古来の和食中心…良いとは理解できていても実践するまでには多くの歳月が必要となりました。私自身が取り組む事が出来なければ人に勧める事も出来ないと、少しづつ食育の勉強を始める事となりましたが、実に10年の歳月が必要となりました。

今回の記事は、高取保育園様での御取組みや子ども達の素晴らしい様子をご説明する前にその「まえがき」として、私がここに至るまでの事を記してみたいと思います。食育の実践は私にとって非常にハードルの高いものでしたが、こんなのへっちゃらと思われる方は本記事は療育には直結した内容ではありませんので遠慮なくスルーして下さい。

閑話休題 「知識と理解で成功した玄米生活」

高取保育園の西 福江園長先生が執筆、監修されている書籍も沢山出版されておられます。(別記にて後日列挙させて頂きます。)私自身素晴らしいとは頭で理解していても、実生活に取り入れられるようになるまでには、1日3食、年間約1000食として日々実践できるまでに私は1万食近くの期間を要する事となりました。

私は元来の米好きで、婚約してからも昨年まで体重も成長し続けるほど、ご飯が大好き人間でした。(現在は過去形です。)食感や香りが口に合わず、煎り玄米を食す事が精いっぱいでした。結果的には、暫くの間は家内が玄米を食し、自分は白米を食べる生活が長い間続きました。初歩的な事ですが、おいしい炊き方を当初は知らなかったのです。

美味しい玄米を炊く為には、本来高取保育園様でも、圧力釜で玄米を炊かれているのですが、そんな違いも理解せず、当初は電気釜で炊いておりましたので尚更食べにくく、食べられるのは御焼きのみで長い間葛藤が続きました。(今現在は、専用の土鍋でたいております。圧力鍋に負けない炊き上がりでオコゲも最高です。)

食育に関心を持ち始めてもまだ食べる事が思うに任せなかった頃、無農薬に興味を持ち、施設の裏で、ブルーベリーや、レモン、カボスに、金柑等を無農薬で栽培するようになりました。農事センターや、JAの研修会等にも参加し、徐々に果物や野菜の育て方を理解し農薬や、肥料についての知識を得るようになり、薬害の怖さを知り、自宅で、無農薬野菜を購入し食するという生活が始まりました。そしてその取り組みから、無農薬農園開設に繋がります。

当初は、畑なんて簡単と思っておりましたが、無農薬にこだわった為、除草等の大変さを骨身にしみて知る事となります。無農薬農法は本当に大変なのです。手間が何倍もかかるのです。毎日雑草と、害虫との戦いなのです。

そして九州北部豪雨で被災された無農薬農家への支援に参加させて頂き、生まれて初めて献農に参加させて頂く機会を得る事が出来ました。遠く向こうの田んぼでは、ラジコンヘリを使って、除草剤をバンバン撒いているのです。除草剤をまくと、粟や稗等は死滅してしまうのです。カエルもトンボもアメンボもメダカもいないのですが、無農薬の田んぼにはわんさかと生き物が生きているのです。命がそこにあるのです。命があるだけに手間がかかりますが、素足で入っても安心で口に入っても怖くなかったのです。当たり前の事が既に当たり前ではなくなっていたのです。自分が食べる畑に対して農薬の散布は行わない。

農薬を使い続けていて体を壊した話等現実の事例も沢山耳にする事となりました。どんな思いで無農薬に取り組んでいるのか、一杯本当のお話しを伺う事が出来たのです。

その献農経験は私の食生活を180度見直す機会となりました。無農薬での米作りの大変さを経験させて頂き、何故ここまでこだわって栽培する必要性があるのか知る事が出来ました。

農薬の知識から、添加物等に関しても興味を持つようになり、何が必要で、何が怖い存在であるのか、本当に正しい事は何かを考える事が出来るようになりました。知る事そして判断する力を持つ事がとても大切で、正しい知識を得た事により、実生活での食の取り組みにも力が入り、玄米生活を中心とした和食生活が実践出来るようになったのです。

玄米生活になって、体重もピークから20キロ減量する事が出来たのです。肌つやも以前よりも良くなり、腫瘍も小さくなり、中性脂肪や、肝臓値等様々な物が良性になりました。イライラした気持ちもなくなり、発疹等も無くなりました。髪も黒くなり、実年齢より若く、見られるようにもなりました。(10歳位ごまかしがききます。自慢です。)

今現在、米を変え、調味料を変え、食材を変え、調理方法も以前とは全く違う生活をしておりますが、この変化は決して平坦な道のりではありませんでした。醤油1つとっても愚図愚図していた時期は短くありませんでした。家内は10年前には既に実践できる状態でしたが、私がなじめずその取り組みを阻害していたと間違いなく言えると思います。

「命がけで食べてるんだからほっといて…」と何度言った事でしょう。それくらい大変ですが、食の影響を大切な子ども達に対してだときっと考え方も変わられるのではないかと思います。

このHPは療育に関しての物で、どうして食育??という方もおられるでしょうが、それは、ある食品をやめると、ドタバタしなくなる。多動傾向が納まるという成功事例が存在しているのです。

あまり紹介されておりませんが、ある調味料を止めると、自閉症が治るという海外の論文や報告があります。ある調味料を変えるとキレる事が激減するという報告もあるのです。

食べ物で現在の問題が改善される事は夢のような事ですが、万人に当てはまる事実ではありませんが、確実に一部の子ども達に効果的な結果が得られる物であるという事をご理解頂きたいと思います。

食に関しては、生産者の立場等、難しい問題が山積しており非常にデリケートな事案であると認識しております。Aという食品が良いか、悪いか全く意見が分かれてしまう物も少なくありません。添加物の問題でも、それらを気にしていると生きていけないと言われる人もおられます。電磁調理器に関しても肯定されている方と、完全否定されている方もおられます。様々な意見が存在し、様々な立場からの視点がありそれらの問題に対して私自身責任もとれませんので、これは駄目というのは無しで、こういった事実がある取り組みが行われているという事を今後お知らせしたいと思います。

多動が納まる、自閉症を改善させる食育の内容が知りたい方は093-475-0449までお電話頂きまして面談のご予約をお願い致します。(3月25日から4月7日までは無料療育相談を休止致しますのでどうぞよろしくお願い致します。)