NO54.体温調節の重要性

体温調節の重要性

発達障がいの問題を抱える子ども達の中で、手足の冷たい子ども達が目立ちます。私達は療育支援を行う上で体温の維持は大切な療育ファクターではないかと考えております。

手足が冷たくなるという事は、身体的防衛本能から起こる生体機能です。手足の血液を重要な機関に送り出す事を優先しての身体的特徴であると認識でき、低体温にならないような生活習慣が一つの課題であると考えております。

基礎代謝が上がると、体温は基本的に上昇します。私達の思考形態においても、脳血流が高い事はとても重要であり、体温の維持は能力の維持向上に直結する内容であるとご理解頂ければと思います。

全国的にも、36度以下という低体温が植えており、現在の小学生の4割が低体温であるという報告もあります。病はひえからと言われるように、低体温になりますと、重篤な症例であれば、癌に発展したり、多くの子ども達の悩みの種であるアトピー性皮膚炎に発展する事も少なくありません。

健康な日本人の平均体温は36,5度と言われています。本記事を愛読頂いている方の中で、元気いっぱいに日々活動されている方の体温は、恐らく夕方であれば、37度を上回っているのではないかと思われます。逆に、体調がすぐれない方の多くは、35度台の方が多くいらっしゃるのではないかと思います。

スポーツジム等に通い定期的に運動されている方の平均体温は高くなります。女性スタッフで35度前半しか体温がなかった方も、スポーツジムに通うようになり、適度な運動を週3回程度するようになってから体温を測定すると36.5度を超えているという結果も出ております。

体温が上がると、体も軽くなり、やる気も沸いてくるのです。心理的な問題を抱えている場合でも、体を温めると活力がわいてくるのは想像に容易いのではないかと思います。

体温が1度下がると

免疫力は37%低下

基礎代謝は12%低下

体内酵素の働きは50%低下するという検証事例もあるほどです。

では子ども達に対してどのような配慮が必要であるかと言えば、まずは体温を維持できるような取組みが大切であると思われ、体温維持により、やる気も、モチベーションも上げる事が可能であるとお考え下さい。

季節的にも春から夏にかけて、温度が上昇し、ほとんどの人は活動しやすくなると思います。真夏は暑すぎて動きにくくなりますが、朝夕の涼しいときはやはり活動的であると思います。秋口も同様ですが、徐々に冬に近づくにつれ、「猫もこたつで丸くなる」ではありませんが、出不精になる方も少なくないと思います。

医学的にも冬場は精神面でも「冬季うつが増える」と言われるほど、寒くなるとうつ病が増えてしまうのです。

では体を温める食品に関して考えてみましょう。マクロビや陰陽的な視点となりますが、取組み方次第で子ども達にプラスに働きますのでしっかり把握頂ければと思います。

体を温める食べ物

玄米・雑穀・ニンジン・ごぼう・レンコン・かぼしゃ・ねぎ・しょうが・梅ぼし・味噌・しょう油・自然塩が代表的な物となります。

冷やすも食べ物は

きゅうり・トマト・なす・セロリ・もやし・枝豆・レタス・スイカ・うどん・小麦・砂糖・チョコレイト・

甘味料・食品添加物等があげられます。夏に採れるもので、私達も昔から体の温度調節の為に食していた物がほとんどです。

火を通したり、食べ物の組合せでもそれらの性質は変化致します。取組み易い所から実践頂くとよい結果が得られると思います。私自身玄米は良いと知っていても、普通に食べられるようになるまで膨大な時間を必要としました。

ちょっと取組みを変え、正しい食生活を心がけるだけでも、体温を上げ、子供のやる気を引き出してあげる事が可能です。

お風呂も大切です。シャワーで済ませるのではなく、極力毎日子ども達を湯船につけてしっかりと体を温めて頂ければと思います。

私達は脳血流を上げ、言語習得を促す為に医療機関や大学等との取組みも始まっており、脳血流の向上は体温の向上なくしてはあり得ないとも考えております。

子ども達の療育支援において、毎日のコツコツとした積み重ねが大きな変化をもたらします。ちょっとの変化この連続した積み重ねが進歩と成長に繋がります。

出来る事は全部試して下さい。

何からしてよいか迷ったら093-475-0449までご連絡下さい。

元気いっぱいなのに、やる気のない子はいないのです。

進歩・成長している子ども達は皆手が温かくなっているのです。