NO100.手先を器用に その1
手先を器用に その1
今日から初期の巧緻性指導に関してお話致します。
巧緻性を高めるというのは、子ども達の成長を促す上ではとても重要で、昔から様々な取組みがなされてきました。
重要な指導ではありますが、レベルに合わせた指導をしなければ糠に釘であり、スタート地点を見極めが非常に大切な事となります。
上記は、小さな木の積木で、指でつまんでからお手本のように置いたり、バランスをとりながら積み上げていく指導です。子ども達にとっては、遊びの延長としてとらえてくれていると思いますが、実は巧緻性の指導です。
巧緻性が高まれば、高まる程、脳内のシナプスが連結され、様々な反応が良くなることは脳科学的にも広く知られており、その一番最初は手で作業する事から始める必要性があります。写真のお友達は、自分の指よりも小さな正方形の木の積木を慎重にさわっている様子がみてとれると思いますが、崩さないように、失敗すると崩れてしまう事を予想しながら作業をしています。
コンピューターで同じ事をしようとすると膨大なコマンドを入力しなければならない作業です。何等かの障がいを持っていて、部分的に脳内神経が遮断されていても、刺激を与え続ければ、バイパスを作るという代替え作業を脳内神経が施してくれます。
バイパス理論
脳内神経には、脳と身体の各部分との情報交換を行う神経と、脳内の情報繊維同市の情報交換をする神経線維があります。この神経線維が何らかの理由で切断されると、バイパスを経由して処理されるのですが、最近の医学ではそのバイパス内で処理できる情報量には限界があるとも考えられていますが、まだまだ、謎の多い部位であり、断定しにくく、事故等による欠損が生じても、バイパスが活動を補った事例も沢山あるのです。
バイパスはいきなりつながる物でもなく、様々な刺激から徐々にそのネットワークを密にして行く事が可能であると考えられますので、取り組みやすい事から、楽しく取組む事がスタートとして適切ではないかと思われます。
粘土等も次の段階では効果的であり、同じ大きさの御団子をつくる。紐状に伸ばした粘土を作る等から、別な創作へ発展させることも可能です。
まずは、簡単な内容から取り組まれて下さい。
明日は効果の高い、手作り教材を幾つかご案内します。