NO149.隠れた暴言

平素から暴言を吐いたり、態度が悪い子、多動傾向が強いお友達が、やさしい先生に対峙した時と、怖ーい強そうな先生に対峙した時は面白いように態度が変わります。怖ーい強そうな先生の管理下では、やはり大人しくしていますが、高学年になればなるほど、怖ーい先生の目が届かない時にやさしい先生に対して暴言を吐く事があります。

きちんと管理されている施設から離れて、送迎の際が上記の条件に当てはまり、相手の様子をみて見事きっちり暴言を吐きます。この小さな抵抗を見逃してはならないのです。これを見逃すと、その後に甚大な問題を起こす種となります。

一番良い方法は、暴言を吐くような事が如何に愚かな行為であるか理解させる事、その行為そのものの価値を変えてしまう事が最も最適な方法であります。それに対する手法に関しては、子どもの暴言(発達障がい)に記載しております。他にもはじめに言葉ありき その1はじめに言葉ありき その2理解度の違いと汚い言葉も対処次第等をご一読頂ければと思います。

では、上記のような場合さて皆様ならどうされますか?

まずやさしい先生からきちんと報告が入らなければなりません。これは施設運営の必須要件です。※送迎の報告は管理者あるいは、管理責任者に対して必ず報告が上がるシステムがなければなりません。

さて報告があったら、翌日には即時対応が必要です。基本的には厳しい指導が必要なのですが、厳しい先生が確認すると、ほぼ素直に反省し謝りますが、数日後また同じことを繰り返します。

やさしい先生の事はなめきってますからまた繰り返します。多くの場合、一度なめられた先生の指導はなかなかききません。よほどの対応をしない限り虐待問題もあり困難を極めます。

初段として大切なのはまず暴言を封じる事が大切です。いつも見られている事を知らせるべきです。今は下のような文明の利器があります。そうですドライブレコーダーです。管理時間を延長すれば、暴言を吐くという機会を逸します。

暴言を吐く機会を無くし、その期間が長くなれば、なるほど暴言癖も薄れていきます。良い癖は習慣付けなのです。暴言話さないように習慣を持続すればよいのです。自制させるのです。

自制が継続できれば、褒めてあげればよいのです。今度は価値観の変容を誘うのです。
叱られるより、褒められる方が誰だってよいのです。
支援の中では、怖い強そうな先生の上に更にボスキャラが必要です。私の役目はそのボスキャラです。ボスキャラの存在はとても大切でさらに強固な価値の変容を促します。ボスキャラとどの子も本気で対峙したくないのです。畏怖の気持ちをあおりますが、前提要件として、ボスキャラのいう事は間違いない、正しい、絶対的な印象操作も必要です。

ご家庭では母が怖い強い先生であれば、ボスキャラは父親であったり、祖父母で在ったりするべきなのです。やさしいだけでは成長は得られません。厳しさとやさしさは違うのです。やさしくしても良いのです。楽しくしても良いのですが、許さない事は許さないのです。

私は子ども達が誤っても簡単に許しません。許されないという事はかなりショックな事です。通例子育てにおいて過ちを犯しても簡単に許しすぎなのです。年齢にもよりますが、悔い改めない限り許してはならないのです。

このような場合も様子を見て許す様にしなければなりません。そして面倒なボスキャラと話すより、怖くて強いけど身近な先生の指示を守る方が楽なのです。そしてそれよりも優しい先生の指示を守る方が更に楽だという事を理解すれば、暴言は完全にとまるのです。

管理者は手をぬかぬ環境設定を作る事が大切なのです。ご家庭の中でも連絡を密にする事が大切で、問題行動を簡単に許してはいけないのです。許される限り、何をおいてもその問題に注力するべきなのです。

やりかけていた事も全てを止めてでも対応するべきなのです。
これが本質的に、許さない態度であり、強固な姿勢での意思表示なのです。