NO97.癒される大切さ

癒される大切さ

保護者も子ども達も、そして指導者も、心の安定は非常に大切で、言語の問題等により、園でストレスを抱えているような場合は、お友達にとっても「癒される」事は大切な要件です。

前回の記事で、畑でのサツマイモの植え付けの体験指導をご紹介致しましたが、これはアグリセラピーとしての取り組みでした。今の段階では、まだ収穫と植え付け、水やりまでの指導しかしておりませんが、砂場とは違い、実際に植えたり、収穫した物を、「見せる」「食する」「世話をする」効果は高く、自信に繋がったり、達成感が得られたり、自慢出来る成果を共有する事で得られる効果は書き入れないほどあります。

前日の植え付けの為の下準備も1人でしましたので、延べ12時間程かかりましたが、泥んこセラピーとでも言うのでしょうか、疲れていてもとても気持ちの良い作業で、言う程苦になりません。大の大人が、地面に座り込み、泥だらけになって土作り取り組むのですが、童心にかえったようで、とても楽しい作業です。牛糞や、貝殻の粉末を入れたり、リンや、鉄分等8種類もの栄養を混ぜ込んで行くのですが、耕耘機もありませんので、シャベルで土をおこし、鍬で混ぜ込むのですが、僅か30平米でも大変で、鍬を持つ手も感覚が次第に無くなり、最後は、土の上に腰をおとして、スコップで攪拌です。ズボンも靴下も泥だらけです。

泥だらけなのですが、楽しいのです。毎晩22時をまわっていたのですが20時くらいには、近くの小川から、蛍もやって来て、月も明かりに畑も照らされて風流このうえもないのです。

私の知人が沖縄にてイルカセラピーの支援をされておられますが、アニマルセラピーも癒しの効果が得られると考えます。私の自宅にも愛猫がおり、仕事の疲れ等一緒にいるだけでとても癒されます。ポピューラーなドッグセラピーはかなり確立されており高い有効性を堅持されている実例だと思います。


うちのアーちゃんです。

福岡県の豊前市には、ホースセラピーを実践されておられる恵光園様がございます。数等の馬を飼育されておられ、高い療育成果をあげられていると、この春施設見学をさせて頂いた際話をお伺いさせて頂きました。

私達も、子ども達を連れて、近くの農事センターにお伺いさせて頂いたりいたしますが、お花の力も絶大だと思います。季節で、春は桜、チューリップ、初夏には菖蒲等色とりどりの花に囲まれますと心が癒されます。


山口 白猿の菖蒲

 

林野庁が森林セラピーの研究始められていますが、ウオーキングを兼ねての森林浴もリフレッシュするためには大変有効だと思います。


お気に入りの散歩コースです。春はツクシにワラビがとれます。

森林浴には5つの効果が指摘されています。
〇マイナスイオンの空気が体をリラックスさせる。
〇目に優しく、緑が気持ちを落ち着かせる。
〇緑のフィルターで適度な日光浴が可能。80%を吸収させ、真夏でも森の中は快適です。
〇小鳥のさえずり、小川のせせらぎなど「1/f」の揺らぎと呼ばれる自然のハーモニーで快適感を与えてくれます。
〇樹木が発散するフィトンチッドの精神を安定させ、開放感やストレスを軽減させます。


久住高原 3カ月に1回のペースで通っています。


福岡、小倉の足立山、山頂からの夜景です。施設はこの麓にあります。

忙しい方は、若いときを思い出して、車でちょっと夜景等を見に行かれるのも良いと思います。


京都 も仕事で、1年に何度か通っています。 写真は南禅寺

時間に余裕があれば、近くの御寺や、神社、教会に立ち寄られるのも良いと思います。凛とした静けさ、荘厳な佇まい、懐かしい気持ち等がよみがえります。


湯布院の日の出前

私は休みの日は、極力何処かに出かけるようにしています。日帰り温泉でも気分を十分変えてくれます。九州は温泉が豊富で助かります。

夏になるとシャワーが多くなると思いますが、ゆっくりと湯船につかると疲れも吹き飛びます。夏でも出来るだけ湯船につかる生活がお勧めです。

 


パイレーツコーブ近くの海岸線

もっと時間に余裕があれば、常夏の国や、夏涼しい場所に出かけるのも良いでしょう。海外とはいかなくても、近くで貝掘りをしたり、魚釣りに出かけたり、渡船やフェリーに乗ってみるのも視点が変わり楽しいものです。

ミラーリングの法則
ミラーリングといって、保護者の精神状態は、お子様に反映されます。疲れていたり、イライラしていると、子どももイライラします。逆に保護者が落ち着いておられれば、子ども達も落ち着いて過ごす事ができます。肩の力を抜いて、ちょっと一息は大切です。

好きな事に熱中するのも良いと思います。

美味しい食事に舌鼓をうつのも良いでしょう。
ついニコニコしてしまうような、取組みも長い療育指導を乗り越えていくにはとても大切です。

イライラしていないか、疲れていないか、子ども達の為にも少し歩みをとめてリフレッシュしてみて下さい。車もうそうですが、遊びが必要です。急がばまわれという古語もございます。前回「休みも仕事」と申し上げ、どうすれば良いのか沢山の問い合わせがありました。楽しみ方はいろいろです。お子様も一緒に楽しめればいう事ありませんが、まずは保護者の皆様が元気になる事が先決です。
体を休める事も大切ですが、精神的な癒しがまず第一かと思います。いろんな楽しみ方があると思います。全てを犠牲にして…ではなく、互いに楽しく共生できる方法を模索して下さい。

頑張り過ぎて、病んでしまってはどうしようもありません。立派なエンジンだって、走り続けると壊れてしまいます。かくいう私も頑張りすぎて何度も入院してきた経験から、休みを取るのも仕事の内と思うようになりました。

頑張り過ぎないで下さい。私達のコンパス発達支援センターでは短期のレスパイト等も実施しております。入所ではないので、お泊りはできませんが、日中はフォローが可能です。1人で頑張り過ぎないようにして下さい。