NO107.(改)脳の秘密 その1

難しいお話となりますが、今後大切な内容となりますので暫くおつきあい下さい。

調べても調べつくせない脳の秘密

私達の脳の研究は、かなり古く紀元前4世紀の古代ギリシャから始まりました。

古代ギリシャのヒポクラテス、アリストテレスと続き、 ローマ時代にはガレノスへと引き継がれます。途中欧州等の西洋医学の進歩とともに、研究はすすみ、100年前に顕微鏡が発明された段階で、ようやく脳の秘密の一つである、「ニューロン」が見つけられました。

そして電気の発見から、電子顕微鏡へと技術が革新進歩され、さらにMRI等の技術開発もすすみ、ついには分子レベルまでの解明が出来るようになりました。

そして多くの研究者から様々な脳の機能も解明されてきましたが、実はまだまだ脳の秘密は多く、生きたブラックボックスとも言われており、現在最新のPET 脳波計、NIRS等を駆使してもまだまだ不明な点が山積している人間の主要器官の一つです。

人間の体は60兆もの細胞で構成されている(概算です)ようで、アバウトな言い方恐縮ですが、そのうちの数千億個が脳を構成していると言われています。(現在の技術でも計測はまだ不可能で、判っているようで推測が中心です。)

私達の脳の神経回路を構成しているのは、ニューロンという情報をやりとりする細胞で、もう一つがグリア細胞といいて脳の構造を維持したり、神経回路を保護する働きをする細胞に分かれます。

ニューロンには、遺伝子情報を格納した細胞核を持つ細胞体と、四方八方に伸びて情報を受け渡す樹状突起と一本だけ伸びた細長いシナプスを持つ軸索(じくさく)で構成されています。そして前方ニューロンと後方ニューロンが結びつく事で情報を伝達する事となります。

脳の不思議

「細胞障がい性T細胞」が働き過ぎて脳内に問題を起こすてんかん発作、身体の麻痺、言語障がいから知能低下まで引き起こすラムッセン脳症という恐ろしい難病があります。投薬等による療法もありますが、重篤な場合は、脳の半球を切除する場合もあります。通例では、左右の脳の働きはそれぞれ別の役割を担っていますので、成人の場合は様々な機能障がいが起こる事が予測されるのですが、子どもの場合、切除後も一切後遺症が無い状態にまで機能回復した事例が知られています。

これはバイパス理論(記事後半に記述)を証明する1つであり、成長と共に脳は生育し、その成長と一緒に、脳内のニューロンが様々に結びつきしそて、機能回復が出来るように、バイパスを繋ぐ程にまで成長したという証明ではないかと推測できます。(そう結論つけるしかありえない事例が沢山あるのです。)

※逆に、バイパス以外に説明出来ないとご理解頂いても良いかと思います。現在の科学では、ニューロンの電気信号の流を正確に把握する技術はありません。

 
脳は、精子と卵子が結合し受精後16日から20日の間にその基幹が構築されると研究されています。(平均18日)
※脳の元(原基)の事です。

出産する10か月後には、脳の総量が劇的に増え続け、400倍から900倍にまで生育する事となります。そして出産後4歳から6歳で、1350グラム前後まで成長し、脳の重さの95%まで生育する事となります。そして10代半ばには、成人と同様の脳レベルとなります。

※実は私達の脳は非常に軽いのですが、生体コンピューターとしては、現在の技術では対応する物がないほど優れているとご理解下さい。

脳の生育は、受精後、平均18日目に現れる脳の原基(げんき)は劇的にニューロンを増やしながら成長し、9カ月後には大人と同じ形が出来上がります。

これは情報伝達を行うニューロンが増えているのであり、ニューロンどうしが全て結びついているわけではありません。

眠っているニューロンは山ほどあるのです。

私達コンパス発達支援センターでは、その繋がっていないニューロンを様々な刺激により結びつける作業をする事が重要であると考えております。

子ども達の持つ数千億の脳細胞はまだ未接続なのです。

その多くは繋がっていないのです。

沢山繋ぐことで多くの問題が解決できるのです。

脳科学は未だ未知なる科学で、推論から予想している部分が沢山あります。

ですので、お子様が何らかの問題を抱えていても、諦めずに支援を続ける事で多くの事が解決できる可能性があるのは、ニューロンの接続による補完作用に起因する事であるとご理解下さい。この考えに反証するエビデンスは出せないと理解しており、接続を促す事で、失った能力を獲得しなおす事が出来ると私達は考えております。